甲幅 7mm
トゲコマチガニの稿の末尾で、「ひょっとすると別の種類かも…」と紹介したカニさんは、ホントにひょっとした。
どうやら別の種類であることがわかってしまったのだ。
その名もテナガコマチガニ。
上記リンク先で述べているように、前から見てもトゲコマチガニにしては体に肝心の「トゲ」が目立たないし…
背中の模様が異なるし…
拠り所にしているウミシダの種類が異なり、日中表に出ているタイプのウミシダ(ハナウミシダかなにかのクシウミシダ系)にいたし…
そのおかげで昼日中に出会うことができたというところからして、トゲコマチガニとは異なる。
ちなみにこのテナガコマチガニがいたウミシダには、↓このウミシダシスターズの一員も暮らしていた。
トゲコマチガニがウミシダシスターと同じウミシダにいるなんてのは観たことがないし、聞いたこともない。
そのほかいろいろ違いはあれど、見るヒトが見ればその名のとおりの長い手(ハサミ脚)を観るだけでテナガコマチガニだとわかるのだそうだ。
日中フツーに会えるコマチガニ類がいるのであれば、なにもわざわざ石を引っくり返してまでトゲコマチガニに会う必要も無さそう…
…と言いたいところながら、テナガコマチガニであろうと思われるこのカニさんとの遭遇は6年前(2016年)のこの個体1匹のみで、出会いはただ1度きりでしかない。
恥ずかしながら撮影時には完全にトゲコマチガニと思い込んでいたため(日中外にいることは不思議に思ったけど…)、現在のところ人生唯一のコンタクトだったにもかかわらず、それ相応の感動をし損ねてしまったのだった。
日中外に出ているウミシダで観られるのであれば、再会のチャンスに期待しよう。