9・力尽きた青鬼どん
芝生の上でしばし生ビールと牛肉を堪能した後、ホテルに戻ることにした。 昨年同様「あだん亭」にて大勢で飲む予定になっていた。 にぎやかになること必至の宴席で、元気でいるために体力温存。 どこから来たとか、マラソンは何度目だとか、よくある話を運ちゃんとしているうちに今夜の予定にまで話は及び、あだん亭で飲む旨運ちゃんさんに告げると、 「あ、そこ私の叔母が働いてる店ですよ」 え? まぁ、誰も彼もが親類縁者といっても過言ではない沖縄のこと、そういう偶然はよくあることといえばそれだけかもしれない。 ひとっ風呂浴びて一眠りして、人間に戻ってから今宵の宴席へいざ出陣すべく、ホテルのロビーを出た。 ありゃ?さっきの運ちゃん?? というわけで、あだん亭までの道のりも同じ運ちゃんなのだった。 膝を壊す以前はご自身も出場していたという大底運転手 しかもさらに驚くべきことに! 狭すぎるぜ……石垣!! これじゃあとてもじゃないけど、悪いことはできないな……。 途中隊長をホテルでピックアップして、あだん亭へ。 とはいえ誰かが来るのを待ってるってのもつまんないから、とりあえず我々だけで先に始めることにし、仲居さんに案内されて予約席に赴くと…… 我々をさらに上回るやる気を漲らせ、先着している人たちが居た。 ドンドコ応援団ふくみみ隊の、ノリダーとミスミ嬢だ。 そして。 君たち二人が食べていいのは尻尾の先だけ!!と僕に通告され、 指をくわえて眺めるノリダーとミスミ嬢の図。 ご存知、えび屋−Mさんの活車えびてんこ盛り!! この日えび屋−Mさんは、会社の若い子たちもマラソン大会に出場するという事実を直前になって知ったため、そちらの慰労会に出てからあだん亭に駆けつけるということになっていた。 ところがその前に、いち早くお店にエビちゃんを届けてくださっていたおかげで、彼が店に現れるよりも早く、宴席にエビちゃんたちが登場した次第。 えび屋−Mさん、ありがとうございます! もちろんエビちゃんたちが宴席に登場する前に、Yさんご夫妻と炎のランナー・マサカッちゃん夫妻、そして島P一家も登場。 再会を祝し握手するマサカッちゃんと島P。 「島Pさんと会えるんだぁ…」 とやや嬉しそうに言っていた(…戦々恐々としていたのかも)。 やがてえび屋−Mさんもご登場くださり、宴席は昨年同様盛り上がった。 というのも、ひとしきり盛り上がって場がくだけてきてから写真を撮ろうと思っていたのにすっかり忘れていたからだ。 やっぱりフルマラソン全力疾走だもの、夜はしんどいんだろうなぁ…… とマサカッちゃんを気遣った我々だったのだが、真相はまったく別のところにあった。 なんでヒサコさんが??
走っている僕たちから見ても、選手よりも遥かに目立っていたその運動量。当然のように疲労度も、出場選手を凌駕していたのだった。 ヒサコさん、体を張った応援、本当にありがとうございました! さて、Yさん夫妻とマサカッちゃん夫妻が帰った後のあだん亭では……。 |