全長 15mm(写真の個体)
冒頭の写真のヨウジウオの仲間は、激チビも激チビで、せいぜい15mmほどしかない。
そのため何かのチビターレだと考え、ちょうど同じころに出会っていたチゴヨウジ属の1種の幼少期に違いない…
…と例によって安易に認定していた。
ところが今年(2023年)になってオタマサが遭遇した初見のヨウジウオの仲間を調べていたところ、ヨウジウオの仲間には「ボウヨウジ属」なるグループが存在することを知った。
このボウヨウジ属の仲間たちの顔つきが、この激チビターレにそっくり。
もっとも、ヨウジウオの仲間たちなんて、どれもこれも似ているっていやあ似ているんだけど。
それでも、かなり似ている画像の説明に「ボウヨウジ属の未同定種」なんて記述もあるところからして、これはもうボウヨウジ属の1種と認定して差し支えあるまい。
…と凝りもせず安易に決定したこのヨウジウオはとにかく小さく、基本海底にいるようだ。
砂底に鎮座する15mmほどの激チビボウヨウジspをサーチしようと思ったら、絶望的に不毛な時間を費やす覚悟が必要だろう。
ただしこの激チビボウヨウジspは、ふとしたはずみにフラ〜ッと宙を漂い始める。
おかげで節穴アイでも「ん?」となる。
出会う場所はこれといって「ここ」というものはなく、冒頭の写真(と上の写真)は水深25mほどの砂底ながら、リーフの中でも出会ったことがある。
↑これは10mmほどしかない激激チビターレだったから、もしこのようにフラフラ〜と宙に浮いてくれなかったら、まず間違いなく気づくことはできなかったろう。
その点オタマサは一望何も無いように見える白い砂底を憑りつかれたようにグリッドサーチすることを趣味にしているから、糸屑のようにしか見えないせいぜい15mmほどのこの激チビボウヨウジspと、これまで4度遭遇している。
いずれも小さく、いずれも黒く、体はわりとクネクネし、尾ビレは丸く開くチビターレ。
これは幼魚なのだろうか、幼魚だとしたらオトナはどのような姿をしているのだろうか。
その体の表面をよく観ると、背中はけっこうギザギザしているから…
…ボウヨウジ属の1種として紹介している種類とは異なる、と思っているのだけど、はたして?
実は同じ種類です、なんてことがあるかもしれない…。