全長 25cm(写真は3cmほどの幼魚)
クロハギという名でありながら黒い姿を捉えた写真がネット上でもなかなか見当たらないところをみると、アカヒメジの赤と同様、水揚げ後の色が名の由来になっているのだろうか。
クロハギはむしろヒラニザの明るい時の色に似た淡いブルーのハギで、生きている時もヒラニザ同様黒っぽくなることもあるのかもしれないけれど、泳いでいる時はいつも淡いブルーでいるらしい。
らしい、というのは、恥ずかしながらワタクシ、クロハギを海中で認識したことがないからだ。
ヒラニザと思い込んでスルーしてしまっているだけかもしれないけれど、少なくともヒラニザと思って撮った写真はすべてヒラニザだ。
沖縄ではフツーに食用魚として重宝されている魚だから、いないはずはない。それでも会ったことがないのだから、極私的に「水納島には居ない魚」認定しているワタシである。
ところが、昨年(2019年)の11月末に桟橋脇の浅いところでチョウチョウウオ類のチビターレを探して潜っていた際、滅多に見ない系の3cmほどのハギチビを見かけた。
オスジクロハギのチビに会った時と同じく、これまたニセカンランハギのチビか…と思い込みはしたものの、チョウチョウウオ類のチビターレを撮るのに適したレンズだったので、とりあえずハギチビの写真は撮れた。
後刻写真をよく見てみると……
ん?尾ビレが黄色くない。
オスジクロハギのような模様もない。
ということは。
これって……クロハギのチビか??
オトナもややこしいのにそれ以上にややこしいチビターレたちを、ここで一堂に会してみよう。
上から順に、クロハギ、オスジクロハギ、ニセカンランハギ……
…とワタシが勝手に認定しているチビターレたち。
こうして観るとそれぞれの尾ビレに違いがあるように見えるけれど、実は全員同じ種類…なんていうオチもあるかもしれない。
というわけでホントにホントのところはどうだかわからないものの、とりあえず冒頭の写真がホントにクロハギだとすれば、クロハギとの記念すべき初遭遇ということになる。
というか、オトナがいないはずないんだけどなぁ…。