(あるいはオオウミウマ)
全長 7cm
こんな形の魚は全部タツノオトシゴでいいじゃん……
ってことにしてくれないものだから、こういう魚と出会ってしまうと困ったことになる。
冒頭の写真はまだ海水浴場エリアの随所に藻場があった頃に撮ったもので、水深2mにも満たない浅く穏やかな海底で出会ったタツノオトシゴの仲間だ。
全長は5cmよりは長く10cmには満たないくらいで、ビーチエリアで潜っていると、しょっちゅうというほどではないにしろ、出会う機会はチョコチョコあるらしい。
ビーチエリアで潜ることはほとんどないワタシでさえ、2〜3度は会ったことがある。
いずれも黒っぽく、かつて出会ったスノーケルかと見紛うような巨大さには遠く及ばない小型のものばかりだ。
当初はオオウミウマの若い個体と信じ込み、こういうところにも居るんだなぁ…と思っていた。
なにしろ1997年に刊行された、生態写真掲載数では当時右に出るものが無かったヤマケイの「日本の海水魚」には、クロウミウマという種類は存在していなかったのだ。
ところがその後2008年に再びヤマケイから刊行された山渓ハンディ図鑑「日本の海水魚」には、しっかりクロウミウマが登場してしまった。
それまで一緒くたにされていたものに区別をつけたのはいいとして、クロウミウマの稿で述べられているその違いについては、
同属(の他の魚)とは、頭頂部の形で見分けられる。
とあるのみ。
頭頂部の形がどのように他と異なるのか述べてくれないと、まったくわかんないっす。
なのでヒメホソウミヤッコとホソウミヤッコのときと同様、これまた過去に出会ったものたちの正体がオオウミウマなんだかクロウミウマなんだか定かならないため、この稿のアップもずっとペンディング状態になっていたのだった。
でもさすが情報が溢れるネット社会、クロウミウマについてその気になって調べてみれば、いろいろわかってきた。
どうやらクロウミウマは、内湾や河口域のごくごく浅いところにいるものらしい。
ということは、水納ビーチのようなごくごく浅いほぼほぼ内湾のような場所に暮らしているオオウミウマ似の黒いタツノオトシゴの仲間は、クロウミウマってことにして十中八九間違いあるまい(クロウミウマは黒だけとは限らないようですが…)。
そう決めてからあらためて写真を見てみると…
なるほどたしかに頭頂部の形は「クロウミウマ」として紹介されているネット上の写真にそっくりだ(※個人の印象です)。
個人的には、何ウミウマでもいいから、タツノオトシゴ系の魚たちともっと数多くの個体と出会いたい……。