全長 40cm(写真は8cmほどの若魚)
2021年のシーズン終盤に始まった軽石騒ぎのおかげで、桟橋脇にアミモンガラのチビチビ軍団がやってきた。
それは是非撮っておきたい。
そこでシーズン終了早々に、軽石の海にエントリーしたところ、目的を果たすことができた。
そしてそこには、他の出会いも待っていた。
波打ち際、それこそ膝下30cmほどのところに、10cmほどのコバンアジのチビが5匹ほど集まっていた。
オトナのコバンアジならお馴染みさんだけど、チビとなると目新しい。
しかもよく観ると、1匹だけ違う種類の魚が混じっているではないか。
マルコバンだ!
パッと見はコバンアジに似ているけれど、同サイズのコバンアジは↓こんな感じ。
吻端のフォルムがマルコバンとは違うでしょ(小さい頃のコバンアジには体側に点々が無いんですね)。
オトナになると40cmになるというマルコバンは、図鑑的には
「日本ではやや稀種」
と紹介されているほどで、ワタシ自身オトナには会ったことはなく、せいぜいコバンアジのオトナサイズ(25cmくらい)が人生最大記録だ(オタマサは一度リーフの外でオトナサイズを観たことがあるという)。
ビーチの代名詞といっていいコバンアジの群れに時々1〜2匹混じっているのを見かけることがあるマルコバンは、たいていコバンアジのオトナと同サイズ。
なので、その10cm弱のチビターレとの遭遇となるとけっこうレア体験だ。
そんなチビマルコバン&チビコバンアジたちが、遠くへ去ることなく、桟橋脇にたたずむワタシの近くでずっとウロウロしてくれるなんてのは、願ってもないラッキーチャンス。
それもこれも、元をたどればアミモンチビチビ軍団をもたらしてくれた軽石集団のおかげといえばおかげなのだった。